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お知らせ

 当社社員のメディア取材によるテレビ放映のお知らせ

当社社員である鈴木美穂さんが仙台放送による取材を受けて、ニュース番組にてテレビ放映されました。

『失語症』という障害を抱えながら、日常どのような思いで過ごされているか、また当社ではどのように業務をこなしているか、障害を持つ方への理解の一助になればと思いますので是非ごらんください。

 

仙台放送 ニュースサイト(アップロードは掲載より1ヶ月間の期間限定。)

↓ ↓ ↓

仙台放送/ニュースセンター (ox-tv.co.jp)

 

 

 

 

 

 

 

以下、放送内容になります。

【32歳で言葉を失った…失語症を知ってほしい「一歩踏み出すまで」】

 

「失語症」について、知っていますか?「失語症」とはストレスなどが原因で声が出なくなる「心因性の失声症」とは異なり、脳へのダメージの後遺症で、言葉を理解したり、発することが難しくなる障がいのことです。

32歳で発症した仙台市内の女性は、「失語症について、多くの人に知ってほしい」と話します。

仙台市内に暮らす鈴木美穂さん(37)。

幼い頃から、大好きだったピアノ。今は、まひが残る右手のリハビリ代わりに弾いています。

鈴木美穂さん(37)
「私は右半身まひになってしまって。何で弾けないの?って、悔しい思いでいっぱいです」

5年前、32歳の時、美穂さんは、職場で突然、倒れました。脳梗塞でした。

脳の左側の一部を損傷した後遺症で、右半身がまひし、言葉を思うように表現できない「失語症」を発症したのです。

発症から1カ月後の美穂さんの音声が記録されていました。

リハビリで、紙に描かれた「絵」の名前を、順に答えています。

言語聴覚士は鉛筆と犬の絵を見せました。
鈴木美穂さん「えんぴつ、…ネコ」
言語聴覚士「犬です」

続いては飛行機の絵です。

鈴木美穂さん「て…てん…」
言語聴覚士「『ひ』から始まります」
鈴木美穂さん「新幹線…」
言語聴覚士「飛行機です」

Q「失語症」って聞いたことはありましたか?
鈴木美穂さん(37)
「失語症って、物がしゃべれなくなることかなと思っていたんですね、その時は。でも、物の名前が書けない、言えない。何に対しても表に出せない気持ちでいっぱいになってしまって…」

「失語症」とは、脳の、言葉に関する働きを担う「言語中枢」が損傷されて起こる障がいで、「話す」、「話を聞いて理解する」、「読む」、「書く」ことが難しくなります。

失語症の原因の90%以上は、「脳卒中」です。

患者の多くは中高年ですが、美穂さんのように若くして発症するケースもあります。

失語症の当事者の人数は、全国で約50万人と推定されています。

発症前は、人と話すのが大好きで、営業の仕事にも就いていた美穂さん。生活は一変しました。

鈴木美穂さん(37)
「何で、言葉なの?何で私が言葉を失ったの?って」

発症から5年。美穂さんは、今も、月1回、リハビリに通っています。

言語聴覚士が絵を見せるリハビリ。

言語聴覚士「これは何をしているところでしょうか?」
鈴木美穂さん「皿を洗う、服を脱ぐ、バスを降りる」

少しずつ話せるように、なっています。

次は、絵を見て、4コマで、話がどうなっていくかを書くリハビリです。

美穂さんは袋を持った女性の絵に対し、「買い物をたくさんしてまいし」と書きました。

言語聴覚士
「『してまいし』、となっているが、『してしまい』ですね」
鈴木美穂さん
「(頭で)分かっているんだけど、言葉に出て来ない」

言語聴覚士・津田沙和さん
「失語症というのは、(脳の)どこがどのくらい障がいされるか、どの程度良くなっていくかは人によって差が大きいので、一概に『失語症になったら、こうだ』というよりも、本当に程度の差がある」

美穂さんの右の手足には今も、まひが残っています。

交通機関を利用する時は特に緊張するといいます。

鈴木美穂さん(37)
「立ってバスに乗っているときはクラクラしてしまう自分がいて。(座りたくても)私は言葉が不自由だから何をどうしゃべっていいか分からなくて。ただ単に話せないというだけでなく、失語症にはいろいろな障がいがあるということを分かって欲しい」

いま、美穂さんの心の支えは、「働くこと」。

退院後、職探しを続け、3年前、建設会社に就職。経理課で、働いています。

鈴木美穂さん(37)
「いまはガソリン代の請求書の打ち込みをしています。数字を最初は2桁しか覚えられなかったんですね。今は3桁、4桁もチャレンジしています」

Q美穂さんに会う前に失語症を知っていましたか?
上司「全く知らなかった。鈴木さんと日々、接する中で、こういう症状なんですと本人から聞きながら、まずはここができる、できないを振り分けて、これで一回やってみようと」

美穂さんは、1月、自分と同じ、若い失語症の人たちが交流する会を立ち上げ、SNSで仲間を募っています。

鈴木美穂さん(37)
「ただお茶をする会にすることもできるし、あとは恋愛話や何気ない日常の会話(をしたい)。私もちょっと前まで、発症して一年あまりで閉じこもってしまいそうになったから分かるんですけど、一歩踏み出せれば、『失語症はこんなんです』と堂々として言えるかなと」

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